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05.21  
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04.07  SBP2
もとより質<量を宣言しているこの企画ですが、
どうしても今日あげる予定だった人の話は納得のいくものをあげたいので、
今日の分(4月6日分)は遅刻させてください。
なるべく早くあげます。
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04.06  SBP2

「バネさんっ」
「うわあ、六角の連中以外からその呼び方されんのすげえ違和感」
「うん、天根クンに影響されて呼んでみたはええけど俺も微妙に馴染まへんから、黒羽呼びでエエな?」
「いちいち断りいれるようなことじゃねーだろう、へんに律儀なところはサエ似だな」
「あの無駄の塊みたいなんと一緒にせんでくれる?」
「無駄の塊って……まあ無駄に男前だけどな」
「浪速のエクスタシー侍としてはあの無駄、ほっとけへんわあ」
「お、出た! 噂のエクスタ侍」
「噂のってなんやねん」
「いや、ダビデも『エクスタ侍と話した』とかいってたから」
「ああ、そういやツッコミせえへんのー言われてちょおやったな。あれは一応ツッコミ・ボケ両用のネタなんやけど……ツッコミのほうで使ってくれたん天根クンぐらいやで」
「いやボケだろ……エクスタシー侍って、存在自体が」
「んー、でも俺、エクスタシー侍なら誰もが黙認状態の佐伯の無駄をツッコめると思うんやけど、どやろ?」
「黙認ていうか、あれ皆慣れてるからな。素で無駄だからツッコんだところでどうにもならないの、皆分かってる」
「……へーえ」
「ん?」
「六角が異様に仲良い原因、ちょお分かる気がするわ」
「小学生ん時から大体一緒にいるし、そりゃ他と比べれば負けねーけどなあ」
「それはもちろんやけど、根本を正そうとするツッコミが六角にはおらへん、多分」
「根本?」
「自分の価値観と互いの価値観がかぶっとるっちゅーか。たとえばクラスにどうしてもこいつの考え方は絶対間違うとる受け入れられんー、ちゅーような人間が一人か二人は居るやろ?」
「あー、まあいるにはいるな」
「それが多分、六角テニス部の中にはおらへんのやわ。『いやお前それはおかしいだろ!』ってツッコミいれたなるような人間が」
「うーん……まあそんな大層なことはねーんじゃねーかな。とりあえずダビデのダジャレは条件反射で蹴りいれちゃうくらいには『おかしいだろ!』と思ってるけどな」
「でも、『コイツはこういう奴だしな』、って思ってるやろ。部員全員に対して」
「それは否定しないけど、そんなのどこの部活も似たり寄ったりじゃねえか? 白石んとこは?」
「うちは、それに対して『おかしいやろ!』ってツッコミかケンカが勃発する集団。相手の価値観や人格を黙認するんやなくて、お笑いなりケンカなりの形でコミュニケーションとって確かめて納得する感じ。せやから、部員全員を「こういう奴だから」言うて許容できるとか、絶対あらへんわ」
「よく分かんねえけど、多分それはそれで間違ってねーよ。多分俺らはそういう衝突を、小学生の間に済ませてんだ」
「ああ、なるほど。小学生ん時から一緒っちゅーんはやっぱ強いなあ。……なあ黒羽クン」
「なんだ?」
「たとえ今理解できひん奴がおったとしても……あと向こう2年3年一緒に居りつづければ、理解できるようになるかな。黒羽が佐伯クンとか天根クンを「こういう奴だから」って、許容できるように」
「……できるだろ、理解しようと白石がしてんだから。為せば成るってんだ」
「単純やな。けど、そーいうん嫌いやないで、無駄ないし」
「俺は白石の考え方が思いのほか複雑で無駄の基準が分からないけどな……」
「はは、黒羽クンはそんな複雑な考え方でエクスタ侍やっとる俺でも許容してくれる?」
「よし、ツッコミ兼ねた飛び蹴り一発入れさせてくれたらそれであとは黙認してやるよ」
「んんーっ、エクスタシー!」
「その決め台詞、おかしいだろ、コノヤロウっ!」

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明日(ていうか今日)から学校。後書きはまた帰ってきてから。

04.05  SBP2

「白石さんは寝つきの上手そうな名前」
「寝つき?」
「まくらのすけ……ぷっ」
「っはは、お前ほんましょーもないこと思いつくな」
「……白石さんいい人だけど落ち着かない」
「んー? なんか言うた?」
「ツッコミがくるかと思った……」
「え? じゃあしよか? エクスタシー侍風にでも」
「う、うぃ?」
「――その天根のダジャレ無駄やで! エクスタシー!……っと。俺基本とりまとめるけどボケやねん。こんなんでええか?」
「ありがとうございます」
「エエてエエてー、そもそもエクスタ侍っちゅーキャラ自体がボケやろ言うて、四天の中では俺もツッコミとして使われへんしなあ。ユウジとか光とかほんまばっさり俺のこと切りすてよるし」
「俺?」
「え? ああ、違う違う。うちの光。財前光っちゅーのが居るんやわ、キミと同じ2年に」
「ひかるがふたりで、ピカツー!」
「ゲットやで! って、二体同時には捕まえられへんわ!」
「ナイスっス。バネさん並に間髪入れずに反応が……」
「ふふ、ウチの学校にはオサムちゃんのボケ講座ツッコミ講座っちゅーんもあるしな。間を掴むの自体は皆できるで、こんくらいなら。スベるかスベらんかは人によってまちまちやけど」
「滑らないようにする術はないってこと」
「上手いなあ、黒羽クンは君のダジャレのことさんざ言っとったけど、天根クンこそその即座の返答には恐れ入るわ」
「うぃ、どうも」
「キミと黒羽クンやったら今すぐでもウチの学校でやっていけるで、多分。せや、文化祭とかよかったら来てみ、体育館で飛び居り歓迎のステージ毎年やっとるから。見事会場が沸けば模擬店で使えるチケット500円分手に入るで!」
「模擬店……甘いものはありますか?」
「フツーに一口クレープとかなら。あとはわたあめとか縁日系な。まあどうしたってたこ焼きとかのが多いけどそこそこには甘いのもあるで」
「……じゃあ、その日までにネタ練ってくるから、あとで日にち教えてください。バネさんも……受験で忙しく無さそうなら誘ってみる」
「おお、ぜひぜひ。んで、きたらテニス部の売り上げにも貢献してなー。今年は何やるかまだ決めてへんけど」
「うぃ!」

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あと10日!

かきたかったのは、「ピカツー!」です。
すっごい既出臭漂いますが俺にはネタがねえんだ……っ! ついでにダジャレの才能も。
天根君リスペクトせざるをえない。発想力の貧困さを嘆きます。

白石は外から見るとツッコミ担当に見えるけどわりと根っからボケ担当、かな?
正直お笑い全く、なので書いてていっつも自信ないです。
04.04  SBP2

「……腹減ったー」
「つい1時間前に食堂でご飯2膳にラーメン1杯、唐揚げにメンチカツとキャベツ2盛りを平らげてたんは桃城クンやったと思うんやけどなあ」
「育ち盛りなんですってー、ていうか白石さんはおなか空きません?」
「キミほどやないわ。少なくとも一日に食べるんは一汁三菜を三食プラス間食一回で十分や。大体育ち盛り言うてもなあ、俺桃城クンほど食べたこと今までであらへんけど」
「ええ? 信じらんねーっすよ。何でそんな少食なんすか!」
「少食やあらへんわ! 自分と比べたら誰やって少食や。金ちゃんでも張り合えるか分からんわ」
「あー、遠山っすか? でもあいつすげー食べそうじゃないっすか。それでも俺より少ないんすか?」
「……ストップかけとるから限界は分からんけど。でもキミと勝負とかはほんまさせたないわ」
「なんで?」
「大食いが体にエエ訳はないし、誰かと張り合わせたらあの負けず嫌い何をしよるか分からへんやん。……キミも負けず嫌いやと思うし、勝負なんかさせようもんなら大変や」
「まあ、俺が負けず嫌いってのは否定しませんけど」
「そもそもなあ、今は代謝もエエからすぐ消化されるけど、この代謝のよさを向こう10年20年維持してこうと思ったらエラい努力がいるんやで。やのに今からそんな量食べ続けてたらどうなると思う? 体が消化できんようになっても、それまでの量食べな物足りないようになってまうわ。そんなんなったらあとはBMI値は右肩上がりの一方やで。今は成長期で食べ盛りやっちゅーんは否定せんわ。部活しとるとおなか空くんも。けどなあ、明らかに食べすぎやっちゅーねん!」
「……」
「……あ、すまん。引いたやろ」
「え? いや、平気っすよ。ただまわりには食いすぎだろ! ってツッコんでくれる奴はいても、白石さんみたいに真面目に注意してくれる人が居なかったんで、やさしいなーって思っただけっス」
「やさしい? 俺が? お節介の間違いやなくて?」
「人の健康にそこまで口出ししようとか、普通思いませんよ。お節介って言われるかもしれないって分かってるならなおさら。すごいんすね、白石さんの健康にかける熱って!」
「そう評価したんはキミが初めてやけどね、おおきに」
「あー、白石さんの言ってることはすげー分かったんすけど、腹もすげー減った……」
「……しゃあないなあ、飴ちゃんやるからとりあえず次の休憩まではこいつでしのぎ」
「ありがとうございます!」


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あと11日!

説教男子白石。

あと桃城の食べっぷりは、スラダンの桜木が強化合宿で学食に注文しているシーンをぼんやり思い出しながら書きました。
今日も日本語に自信がないのでさっさとねます(0:22)。

04.03  SBP2
#去年のをかすかにひきづってますが関係殆どありません/どこぞで合宿中


「メガネ、かけるんやね」
 日中金太郎を探している間に会ったときは、裸眼だった。だから白石は風呂上がりに見かけた彼の眼鏡に驚いて、そのまま率直に声に出してしまった。
「通る人通る人、同じことを言っていきますよ。普段はコンタクトにしてるんですけど、家で本を読むときなんかにはかけるようにしてるだけです」
 本人が言うように既に何人とも似たような会話をしたのだろう、溜息をつきながらも日吉はすらすらと答えた。かわるがわる色んな人間に同じことを聞かれて、同じことを答えるという煩雑さ。それを思うと自然に苦笑が漏れた。
「そら悪かったな」
「構いませんけど、何で俺が眼鏡かけているだけで過剰に反応されるのか意味が分からないんですよね」
「見慣れないからやろ? さっきは向こうで髪がハネてない手塚クンがめっちゃ騒がれてたし」
 風呂上りで乾ききらない手塚の髪は全てが垂直に垂れていて、白石始め彼と同じタイミングで浴場に居た連中はこぞって面白がった。本人はそんな周囲を気にもせずタオルで髪をやや無造作に拭いて、ものの5分でいつも通りの髪型にもどしていたが。
「……そんなものですか」
「そんなもんやで、多分。日吉クン的にはテニスするときは危ないからコンタクトにして、そうじゃないときは眼鏡にしてるっちゅーただの日常やろうけど、ここに居る連中はみんなテニス繋がりで、俺含めコンタクトしてる時の日吉クンしか知らんかったんやし」
 せやから面倒なのはそう長く続かへんよ。そう笑いかけようとして、初めてレンズ越しの日吉の目が少し大きく開いて、じっとこちらを見ていたことに気付いた。何かまずいことを言っただろうか。咄嗟に自分の発言を反芻するが分からなかった。
「えと、どうかした?」
「……白石さんが初めてだと思ったんです。すぐに気付いたのは」
「気付いたって?」
「日中コンタクトにしている理由」
「ああ、そらまあな。けど無駄にコンタクトもメガネももっとるわけやないなら、なんかしら理由があるんやろなってぐらいは察しつくやん」
「……察することなく『学校でも眼鏡かければいいのに』なんて無責任に言ってくる輩がたくさんいたり、目が悪くもないくせに眼鏡かけてる意味の分からない先輩がいたりしたんですよ」
「それは……うん、お疲れ様」
「だから、ちょっと驚きました」
「常識人ポジションは難儀やね。……合宿中なんかあったらまた愚痴ぐらい聞いたるから、困ったらいつでも俺の部屋おいで?」
「……白石さんに愚痴を言った覚えはありませんけど」
「そ? まあええか、ほな俺はもう行くわ。次会うときはコンタクトの日吉クンと試合、やとええな?」
「ええ。愚痴りには行きませんけど、試合の申し込みしになら、白石さんの部屋まで行きますよ」
「おお、楽しみにしとるでー」


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(体調的な意味で)気持ち悪くなってきたのでとりあえず寝ようと思います。
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