[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「おやすみカチュア。よい夢を」
その一言で全てを悟らされた。ああ、これ「が」よい夢だ。自覚と共に彼の後姿は薄れ、ベッドで一人目覚める。傍らには誰もいない。分かっていたのに泣きそうで、私は寝返りを打って枕に顔をうずめた。
戦に出ている間、寝る前には意識して死んだ仲間のことを考えないようにしていた。彼らが苦しんでいても笑っていても、その姿を夢に見るとどこかで「もういない」ことに気づき、目を覚ましてしまう性質だった。休むべき時に休まないのでは、自分が命を落としかねない。だからカチュアはいつも、ミネルバのことを考えて横になるようにしていた。誇りである主君。その竜にまたがり空を翔る姿。そうしたものを強く描いて眠ることが、自分を守る手段だった。
けれど終戦後も、どうしても彼のことだけは考えながら眠ることはできなかった。
笑顔を思う。声を思う。手を思う。髪を思う。馬を走らす姿を思う。
--匂いを思う。
湯気と共に立ち込める、苦いコーヒーの匂いを思う。
何を思い浮かべても、どうしても私は彼が安らかに眠ってくれるように祈るということができなかった。幸せだったカインとの思い出、あの人のすべてが今でも大好きで大切で忘れられない。彼はもういないのだと分かっていても、胸に募る思いは静かな祈りではなく激しい情愛だった。彼のことを考えているといつの間にか泣いてしまって、全く就寝どころではなくなってしまう。
ーーーーーーーーーーーーーーー
絶賛書きかけです。
こんな状態のもの晒すのも如何なものか。
でもたまにはここも使おうかとおもって…
先日ざっきちょうに書いた「おやすみなさい」の話を90度ぐらい捻じ曲げてできたネタ()
A dream break の続き(?) みたいな??
ちょっと設定を共有してます
絶対に言わないことを言うカインに「夢だ」と気づくカチュアが書きたかっただけなんですけど、もうどうしていいのか分かりません。
カチュアの弱い脆いところを考えるととても萌える。
弱く脆くなってしまうカチュアを許容してくれたのがカインだと思ってます。
だからカイン死亡ルートのカチュアはきっと辛いですね
「兵士として割り切ってきた」→「割り切れない」は王道ですが萌え。