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04.08  SBP2

#SQ話 白石に赤也を託した柳の補足妄想・微妙に昨日の赤也と連動


「ちょ、無理やろ…」
「……そうか」
「悪魔化をとめるー言うたかて、金ちゃんと違うんやからこの毒手で言うこときくようんなるワケやないし、そもそも発動する条件やって俺には分からんのに」
「端的に言えばあれは、『キレて』いるんだ。要は、あいつを『キレさせる』ようなことさえ起こらなければ、悪魔化自体はしないと思われる」
「せやかて、ポイントとれんくてイライラするだけでああなるんやったら、その沸点て恐ろしく低くないか?」
「だからコントロールを、外側から強制的にかける必要がある。……先ほど話したとおり、俺をはじめ我々立海はあれを野放しに、むしろ意識的に悪魔化させるような傾向があった。しかし、それではいけない」
「生命を脅かすものやって、ことあるごとに悪魔化する癖が彼についてもた後に分かった、ちゅーことか」
「恥ずかしい話だが、そういうことだ。」
「……つまり、本気で制御したことのある人間は一人もおらへんのか」
「ある程度までなら俺も抑えてはいたんだが。赤目を通り越して悪魔化したのを止めたことは、ない」
「ん? 赤目?」
「まずイライラすると目が充血する。これが赤目で、ここまでは俺も制御が出来た。そしてその赤目がさらに続くと今度は皮膚まで赤くなり悪魔化する」
「……皮膚が外から見て分かるほど一気に赤くなるって、見るからに身体に悪いやん。しかもそんなになった自分も制御できんでどんどん暴走するて。なんで最初に止めなかったのか、悪いけど気を疑うで」
「返す言葉がない。……しかし、どうか救ってやってくれないか。あれを制御できるかもしれない人材は、他にいないと俺は見ている」
「……しゃあないなあ。絶対に守る、とは言われへんけどもできる限りはするわ」
「そうか。……ありがとう」
「頼られたら断れへんわ。ただ、切原クンとは話したこともあらへんし、完璧にコントロールするんは難しいと思うけど。幸か不幸か金ちゃんはあの鬼っちゅー高校生とやった後、斉藤コーチの保護下にあるらしいから手は空いとる」
「この恩は、忘れない。……何か返せることがあればいいのだが」
「エエよ別に。ほんまに生命に関るんやったら、恩とかそういうん抜きにしてでも止めなあかんやろ。そしてそれに一番適当やった人物が俺やっただけや」
「……恩に着るよ」
「しかし、なんて言うてストップかけるべきかな。いきなり余所者が悪魔化やめー、なんて言うたところで聞かへんやろ、切原クン」
「ふむ。じゃあ俺からの伝言ということにしてはくれないか」
「ええけど、死ぬかもしれないからやめろー、とか言うんはキツくないか?」
「そうだな……『悪魔化してもこの柳蓮司に勝てないような奴には我々立海3強に挑戦する資格はない。だから悪魔化するまでもないくらいに強くなったとしたら、そのときには挑戦を受けてやる』とでもいってくれ」
「え……むしろそれを告げた瞬間悪魔化しそうなんやけど」
「この程度なら赤目で済むだろう。赤目はチョップ一つでも直せるから案じるな。あと、弦一郎と精市にも、悪魔化禁止令をそのように言って白石を介して赤也に出したことを伝えておく」
「了解。人の関ることやから、「どうにかする」とは言えへんけど、最善は尽くすわ。つまり、赤也クンをあんま興奮させなええんやな?」
「ああ。赤也を、頼む」
「確かに頼まれたで。このために棄権までした柳クンの思い、無駄にはせえへんわ!」

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